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小売業界におけるRPA導入事例:株式会社光洋様 「アトム」プロジェクト

2019.04.23

株式会社光洋、ピーコックストア、マックスバリュのロゴ

株式会社光洋 営業推進統括部
ストアオペレーション部 部長 佐茂 好則 様

概要:株式会社光洋では、本社業務改革タスクチームを発足させ、本社スタッフ業務のRPA化を「アトム」プロジェクトと命名し推進。GSIによる開発サポートを受けながら、3ヶ月で3名が開発可能なスキルを習得。7業務・月間約100人時分の業務を早期RPA推進対象とし、ロボット開発を進めている。

「アトム」プロジェクト発足まで

このプロジェクトを発足させるきっかけとなった当時の課題は何だったのでしょうか。

弊社は他社の本社スタッフ構成比に比べて本社スタッフの人数が多いというのが課題でした。
であれば本社スタッフが何をしているのか明確にすることで減らすことができるはず、ということで、本社スタッフ業務の可視化をすることになりました。
可視化していく中で、そもそもやめられる業務と、継続する業務が見えてくるはずで、その中でRPAを使える業務を選定していきました。

「アトム」は、とてもユニーク、かつわかりやすい名前だと思いました。どのような経緯でこういう呼び名にしたのでしょうか。

“RPA”みたいに「アルファベットの略語が増えすぎて、何度聞いても頭に入ってこない」という幹部の声があったんです。誰もが知っている親しみやすいロボットでありRPAを連想させる言葉の略としてもわかりやすいと思いアトムに決めました。「あっという間に(=アトム)、パソコン処理」

「RPA導入時はコンサル会社・情報システム会社のサポートが必要」とご判断されたとのことでした。

以前他社でトライアルをしたのですが、開発スキルの習得は容易ではないと痛感しました。スキルを身につけるための環境を整えられるパートナーが必要だと思いました。

2018年11月にe-learningを受講され、12月よりGSIによる開発サポートを受けながら、メンバーの方々による開発に移られました。外注/内製化、という2パターンのうち、内製化を選ばれました。

開発を全面委託すると自社メンバーに開発スキルが身につかず、PCやネットワークなどの環境や業務の条件が変わったらロボットの手直しもできなくなると思ったので、内製化で進めました。

あえてサポートのある時期に難易度の高い業務でスキルを磨くことにされたとのことでしたが、その理由は何でしょうか。

付き添って指導いただける機会に様々なパターンをこなしていれば、以後の開発に自信をつけられると思ったからです。

タスクチームによる内製化の苦労と成果、今後の展開

このプロジェクトを始めて 5ヶ月ほど経ちました。RPAを進める上での課題は何だったのでしょうか。

RPA専任ではないタスクチームだったため、RPAだけに時間を取れず、結果開発が進まない時期があったことです。IT部門のメイン開発者が業務を担当しているサブ開発者の業務のロボを開発し、サブ開発者の時間を生み出すことで乗り越えてきました。

RPAでの開発対象に畜産発注起案業務というのがあります。
肉類のアウトパック発注(※注)を各エリアマネジャーが実施されていましたが、これを本社で一元的にRPAで実施する取組みを進めていらっしゃるとのことです。

これまでは、エリアマネジャーが、最も売上の高い週末にこの発注をしていたんですね。それを本社で、RPAによって引き取ることで確保した時間で、エリアマネジャーが現場に行き、週末のあるべき陳列スペースと物量になっているかを把握し、適切に行動することができるようになります。このことで、売上のトップラインを上昇させられると考えています。
発注システムの切り替えも控えているので、2019年の上期中には、エリアマネジャー分の発注も本社で実施するつもりです。
※注 肉類の加工と合わせ、パック詰めまでを業者で行うこと

GSIのサポートを受けられて、良かった点を教えてください。

大阪と東京という距離はありましたが、当社の開発状況の把握等、細かくコミュニケーションを図れたことが良かったです。

今後のRPAや業務推進における貴社の取り組み方向性を教えてください。

残業時間進捗管理・在庫金額データ入力・賞味期限管理支援等、本社だけでなく店舗に直結してくる業務へRPA導入を広げていく方向で考えています。